紀元後のアガスティアの歴史
リムリア大陸は今から約5万年前、地殻の変動により海中へと水没したといわれています。この文明の持つ長い歴史のなかにはアガスティア以外にも多くの聖者、聖賢たちがあらわれたことが、今も記録に残っています。バシシュタ、ボーガ、クワッカラル、プリバーニ、ヤーホープ、エレッカーラなどなど。
これらはその時代時代に総称して8大聖者、あるいは18シッダなどといわれ各文明を代表する聖人として今もその名が残っています。そしてその後、紀元前3000年、今から5000年前のことサルボジ大王という人物が現代史においてはじめて南インドを統一したといわれています。この人の名は我々が学校で習う歴史にはでてこないタミール人の伝説の王様です。そしてこの人が当時南インド全土に分散していたシバァ、アガスティア、ボーガ、ブジェンダ、バジスタ、カウシカはじめ総計50名以上はいるであろうという預言者たちの葉を自分の宮殿に集め、自らの統治に活用しました。アガスティアがよく5000年前の人といわれるゆえんはここにあります。
そしてその後代々南インドを征服した王朝はこのアガスティアの葉を使いその統治に活用してきました。
はっきりとその記録が現在も残っているのは、今から約1000年前、南インドを中心に東南アジアに一大帝国を築き上げチョーラ王朝の治世からで、この王朝の最大版図を作り上げたラージャ・ラージャ一世のころからです。この人は自らこのアガスティアの葉の大編纂事業をしたことでも名高く、あなたがもし正当な家系からこのアガスティアの葉を取ったとしたなら、それらはすべてこの時書き直され、あなたが取りにくるのを今日までまっていたものです。
このラージャラージャという人の資料は以外に多く、今でも王宮跡が記念館になり、現地に行けば誰でも見学できます。彼自身のアガスティアの葉が多数保存され、興味をそそります。
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また15章の薬のカンダムの処方を多数集めたものが医学書となり、現在でも南インドではどこにでも売っています。しかしこののち時とともにこの王朝も衰亡し、1540年、異国の宗教であるイスラム教のムガール帝国がインドへと攻めのぼってきます。やがて強大なその勢力圏の中にこの南インドもおさまってしまうこととなります。
当然彼らはこのアガスティアの葉をその宮殿の中に発見したのですが、実はムスリムたちにはこのアガスティアの葉は理解できず、彼らはこの貴重な遺産の処分に困ってしまいます。
ちょうどそんな時、そんなある晩、時を同じくして、ワディスバランコビルに住むある占星術家の夢の中にひとりのりっぱな髭をたくわえた老人が姿をあらわしました。
まぎれもなくこの人物こそアガスティアで、彼はこう言いました。
「わたしの遺産がタンジールのサルボジ宮殿で処分されようとしている。行ってそれらをあなたの手で保管しなさい。さすればあなたの家はこの世がおわるその時まで栄えつづけるでしょう。」
この占星術家こそ、現在のシバァファミリー、10代前のご先祖様です。彼はやおら起き上るととるものもとらず従者をつれて一路、南へ50キロ、タンジールにあるサルボジ宮殿へとむかったそうです。するとそこには夢のとおり、伝説に聞くあのアガスティアの葉が膨大に積み上げられていました。 そして夢のお告げどおりこの葉を手にいれると、苦労の末、自分の住む、ワディスワランコビルへと運び、丁寧に倉庫へと保管しました。 それ以来この地はアガスティアの里と異名されるようになり、シバア家は代々このアガスティアの葉を守りつづける家柄となったのです。同時にこの葉を求めてくる人たちに対しては、国の如何を問わず誠意を持って対応してくれます。そして10代たった今も世界中からこの葉をもとめてくる人たちのために働いているのです。
現在インドにおいて実際にこの原典を使いこなせる者はこのシバァ家直系の子孫であるアガスティアの里のシバサミーという人とマニバサカンという人のふたりとなっています。
このふたりが9代目のおじいさんからアガスティアの葉を分割相続し、今のシバァ家の正統な2大アストロージャーとしての地位をしめています。なによりアガスティア自身がその葉の中でアガスティアの葉の持つエッセンスを我々の時代に正確に伝えられる者はこのふたりだといっています。また、私自身多くの館を自ら検分した結果もアガスティアの言葉と同じです。
実は500年前、別にもうひとつの家も名乗りをあげて、同じようにアガスティアの葉のいくらかを相続しました。しかし今現在、この家系は絶えてしまっています。そしてこの500年の間にこの家系の持つ葉が分散し、インド中にアガスティアの葉の館が拡散するという大きな原因となっているようです。
またその葉をお金を払って写しにくる者、またそれを写す者といった具合にレプリカもふえ、今では南インドの中規模程度の町には必ずといっていいほどアガスティアの館があります。
おもしろいことにどんなものにでも上から下、高い低いがあるように、このアガスティアの葉の館にもひろいランキングがあります。ご注意下さい。
最新の現地情報(良い館とそうでない館の見分け方)
現在、アガスティアの葉・全48カンダム以上を実際に取り出せるのはどうやらこのシバァファミリーのふたりだけのようです。たいていの館ではせいぜい14章程度を取り出すのがやっと、理由は簡単、この葉は取得を依頼する人の精神性に対応してでてくるといいました。それは同時に取り出す人、ナディ・アストロージャーの側の精神性にも比例するのです。
現地では16室と17室というのは本物の信仰心を持った人にしかでてこないものだといわれています。それは同時に本物の信仰心を持ったナディ・アストロージャーしか取り出せないものでもあるのです。まして「特別室3の社会指導者のカンダム」や、「特別室4の霊性指導者のカンダム」などはほとんどのアガスティアの館で取り出すことは不可能です。
いちおう案内書には列記してあっても実際には15室すら出すことのできないナディ・アストロージャーがほとんどです。つまり依頼するお客さんと取り出すナディ・アストロージャー、このふたりの精神性が揃って初めて素晴らしい葉とハイ・レベルのカンダムが手に入ります。
また優れたスピリットを持った人は自然と優れたナディ・アストロージャーの館へといきます。
こんなエピソードがあります。
日本で一流の宝石商を営むあるご夫婦が、やはりある旅行会社をとおして ご自分のアガスティアの葉を取得するためにインドへと渡りました。
旅行会社は例によってKという町にある館を案内しました。
しかしやはりそこで取られたものは短く粗雑、どうも納得がいかない。「これがアガスティアの葉だとしたらまさかこんなに日本でブームにもなるまい」と思い、現地でインド人のガイドにこの件を詳しく問いただしたそうです。たまたまこのガイドはアガスティアの里に実は評判の高いナディ・アストロージャーがいるということを知っていました。
このガイドはしぶしぶマドラスから車で8時間もかかるアガスティアの里へと二人を案内しました。いうまでもなく行き先はシバァ・ファミリーの館です。
そして苦労してこの夫妻はそこであらたにご自分の葉を手にし、はじめて納得され日本へと帰っていったそうです。
このご夫妻は滞在日数まで延ばして、わざわざワディスワランコビルまで行ったのですが常に職業柄、一流とそうではないものを選別する目を養っている方は決して三流のものでは満足しないという典型的な例でしょう。
良い館とはまず全21章取り出せる館であるということ。
驚くことにほとんどの館はアガスティアの葉が全21室で構成されていることすら知りません。
考えてみると優れた人とは優れたものに反応し、優れた道を探求し、それを社会性のある形で世の中に提供するから高い評価をうけ優れた人と呼ばれます。逆の人はこれしかりです。
これもひとつの道理といえるでしょうか